アニメや小説には
一人称に「僕」を用いる女性
いわゆるボクっ娘(僕っ子)が存在する。
そんな二次元に存在するボクっ娘(僕っ子)の
『初代ボクっ娘(僕っ子)』は
一体誰なんでしょうか?
検証してみました。
検証した結果、
初代ボクっ娘(僕っ子)は
小説『バッド・ガール』の
邦訳版に出てくる女性です。
早速、見ていきましょう。
アニメや漫画の中のボクっ娘(僕っ子)
①アルル・ナジャ(ぷよぷよ)
X(旧ツイッター)では
元祖ボクっ娘として
ぷよぷよのキャラクター“アルル・ナジャ”
の名前があげられていました。
🙍初代ぷよぷよの主人公です。一人称が僕なのでボクっ娘ですね
💁♀️アルル・ナジャ(ぷよぷよシリーズ)僕の中での元祖ボクっ娘ですね👍👍ストーリー内ではボケもツッコミもしながらカーくんの暴走も止める大変な役回り😂😂
引用:X(旧ツイッター)
アルル・ナジャの初登場は
1989年11月となっています。
②和登千代子(三つ目がとおる)
さらに
X(旧ツイッター)を見ていくと
👱♂️手塚治虫先生の「三つ目がとおる」日本のボクっ娘元祖和登千代子ちゃんはキュートで快活、母性でまくりと全て揃った僕の永遠のアイドルですなぁ〜!!
との声も!
Wikipediaによると
三つ目がとおるは『週刊少年マガジン』にて1974年から1978年3月まで連載された。
とあります。
三つ目がとおるの『和登千代子』が
初代ボクっ娘(僕っ子)なのでしょうか!
③サファイア(リボンの騎士)
手塚治虫作品の中には
まだまだボクっ娘(僕っ子)が
存在します。
それが『サファイア』。
リボンの騎士は
1953年から雑誌「少女クラブ」で
連載が開始され
1967年にはテレビアニメ化もされています。
サファイヤは王子として育てられているけれど、本当は女の子。天使のミスで女の子の体に男の子の心が入ってしまったお姫様が誕生してしまったのです。
引用:リボンの騎士
参考:ボクっ娘(僕っ子)の意味や定義とは?ボクっ娘(僕っ子)の読み方。Wikiではなんと書いている?
Yahoo!知恵袋にはこんな質問も・・
僕っ娘の元祖のアニメキャラって誰ですか?
こちらについての回答欄も
リボンの騎士の『サファイア王子』か
三つ目が通るの『和登千代子』かが
議論されています。
世に誕生した時期を見ると
リボンの騎士の『サファイア』が
初代ということになりそうです。
どちらにしろ
手塚治虫の作品であることは確かですね。
Wikipediaによると
手塚治虫作品の
『ひまわりさん』の『風野日由子』
というボクっ娘(僕っ子)の存在も!
④風野日由子(ひまわりさん)
風野日由子は
幼いころの満州からの引き揚げの際、身の安全のために父親が男に仕立てたことが原因で男言葉を話し、柔道を得意とする乱暴な少女
というキャラクター設定がされています。
1956年「少女」(光文社)に連載されました。
引用:ひまわりさん
アニメや漫画の中では
◆1953年(昭和28年) サファイア(リボンの騎士)
↓
◆1956年(昭和31年) 風野日由子(ひまわりさん)
↓
◆1974年(昭和49年) 和登千代子(三つ目がとおる)
ということになります。
楽曲の中のボクっ娘(僕っ子)
女性が「僕」を使った歌詞にも注目です!
X(旧ツイッター)では
👱♂️最初に「僕」を自称している女の子を初めて認識したのが1978年松本ちえこ。歌詞の最後に”いいお嫁さんになりたい それが僕の夢なんだ
とつぶやいている人も。
松本ちえこさんが初代ボクっ娘(僕っ子)と
言うことにはなりませんが
影響を受けた方はいそうですね。
また、『春を愛する人は〜♪』などで
お馴染みの『四季の歌』も
歌詞を分析すると
ボクっ娘(僕っ子)を匂わせているそう。
「四季の歌」(1972年)には「ぼくの恋人」というフレーズがあるが、その恋人は男性の詩人ハイネに例えられており、この歌の主体は女性であると解釈することもできる。
引用:wikipedia
小説の中のボクっ娘(僕っ子)
アニメや漫画にボクっ娘が存在するなら
小説の中にも存在しているようです。
👱♂️ボクっ娘の元祖は、1928年に女流作家のヴィル・デルマーが書いた『バッド・ガール』の邦訳版であると言われている。自由奔放な遊び人、ドロシー・ヘーリーのふしぎな魅力を伝えるべく、その一人称を”僕”と訳したのが始まり。
引用:X(ツイッター)
・小説の例では横溝正史の1936(昭和11)年発表の短編『蜘蛛と百合』の伊馬とり子や、『噴水のほとり』の百合園美々子(ミミ)などが存在する。
・1933(昭和8)年の7月には、家出した文学に親しむ女子高生達が平常から「僕」「君」という代名詞を使っていたと報道された。
引用:Wikipedia
小説も若者に影響を与えていたんですね。
まとめ
アニメや小説、はたまた楽曲にまで
存在したボクっ娘(僕っ子)。
以上のことをまとめると
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1928(昭和3)年 『バッド・ガール』の邦訳版
↓
◆1933(昭和8)年 家出した文学に親しむ女子高生達が平常から「僕」「君」という代名詞を使っていた
↓
◆1936(昭和11)年 『蜘蛛と百合』『噴水のほとり』などの小説
↓
◆1953年(昭和28年) サファイア(リボンの騎士)
↓
◆1956年(昭和31年) 風野日由子(ひまわりさん)
↓
◆1972(昭和47)年 四季の歌
↓
◆1974年(昭和49年) 和登千代子(三つ目がとおる)
↓
◆1978年(昭和53)年 松本ちえこ 『ぼく』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
となり、
二次元に存在する初代ボクっ娘(僕っ子)は、
小説『バッド・ガール』の
邦訳版に出てくる女性
と言うことになりそうです。
小説やバッド・ガールの翻訳版、
歌詞の中での『僕』は
ボクっ娘(僕っ子)という定義から外れていますが
その時代のファンや社会現象として
少なからず影響していたことは
間違いないでしょう。
歴史をさかのぼっても憧れが的になり、
一人称を変える風潮が
あったということがわかりますね^^